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防災の日に寄せて ― 地域に寄り添うナノゾーンジャパンの思い

9月1日は「防災の日」です。
私たちが暮らす日本は、地震や台風など自然災害の多い国です。大きな被害をもたらす災害が発生するたびに、人と人とのつながりや地域の力、そして日頃からの備えの大切さをあらためて感じさせられます。
ナノゾーンジャパンでは、これまでの震災支援を通じて、単に「災害が起きてから支援する」のではなく、「普段から地域と関わりを持ち、備えておくこと」がいかに大切かを学んできました。防災の日を迎えるにあたり、1年8か月を過ぎた能登半島地震を振り返り、私たちの思いを皆さまにお伝えしたいと思います。

能登半島地震での支援活動

能登半島地震が発生した際、ニュースでは伝わらない現地の状況を耳にしました。ライフラインが復旧せず、がれきの撤去も進まない。そうした厳しい環境の中で暮らす方々のことを思うと、一刻も早く支援につなげたい気持ちが高まります。
私たちも代理店・施工店の皆さまと共に、行政や地域と連携しながら活動の準備を進めました。災害時の支援は、その場の思いや善意だけでは成り立ちません。普段から地域社会とつながり、信頼を築いておくことが、いざという時に行動を起こせる力になるのです。

介護施設での無償施工

避難生活を余儀なくされた高齢者の方々を受け入れる介護施設では、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大が大きな懸念となっていました。そのような状況の中、県議の方のご理解もあり、羽咋市内の3つの介護施設にてナノゾーンコートを無償で施工させていただきました。
共有スペースを中心に、できる限り多くの場所を施工することで、少しでも安心できる環境を届けたい。その思いが形となった活動でした。

復興の喜びと、残る課題

震源地の珠洲市を2025年3月に訪れた際、まず心に残ったのは「のとじま水族館」の完全復活でした。水に浸かった跡が残る水槽を前に、改めて当時の地震の凄まじさを感じつつも、再び笑顔でお客様を迎える姿には、大きな希望を見出しました。
しかし同時に、道中には倒壊したままの建物やブルーシートがかかった屋根が残り、復興の道のりが決して平坦ではないことも実感しました。
私たちは以前から、珠洲市に暮らす友人にナノソルCCや食料品を届けていました。その際「高齢者が多い地域にとって、こうした備えができる品は本当に助かる」と言っていただけたことが忘れられません。小さな行動でも、誰かの安心につながる。そうした実感は、私たちがこれからも活動を続ける大きな原動力となっています。


平時からできる「備え」として

災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。避難所や介護施設など、人が集まる場所では感染症や衛生環境の悪化が課題となりやすく、二次被害を防ぐための対策が求められます。
ナノゾーンコートは、光触媒の力によって抗菌・抗ウイルス・消臭効果を長期間持続させることができ、平時から空間の衛生を守るお手伝いができます。災害時には、その備えが大きな安心につながります。
防災の日を迎えるこの機会に、私たち自身も「平時から地域に寄り添い、できることを積み重ねる」ことの大切さを改めて心に刻みました。
ナノゾーンジャパンはこれからも、小さな一歩を大切にしながら、安心できる社会づくりに貢献してまいります。

広報:清水

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